『北海道の海鮮丼は、なまらうまいべさ!』
北海道の方言と言えばこんな言葉をイメージしますね。
いやいやいや…
こんなにコッテコテの方言はあまり使いませんし、使っている人も周りにいません。
本記事では、筆者が実際に使っている方言を紹介しています。
- 北海道に生まれ北海道で育ち、北海道に住んでいる生粋の道産子
- 20代女
- 道南・道央に在住経験あり
地域によっても方言の濃度が違うのですが、私が住んでいるところはあまり方言を使わない地域です。
- 現地の人が言ってたあれ、なんて言ったたんだろう?
- 北海道の知り合いがいる
- 意味がわかるようになりたい
などなど、北海道の方言に興味があるよ!という方にぜひ見ていただけたら嬉しいです😊
目次
〜さる(動詞+さる)
これは方言と気づかずにずっと使ってきたほど、当たり前に使っている方言です。
【〜さる】
意味:するつもりは無いが、意図に反して動作を行ってしまう
例文1:『壁に寄りかかったら、(肩で)ボタン押ささっちゃった!』
=押すつもりは無かったが壁にあるボタンを押してしまった。
例文2:『ロイズの生チョコは美味しくて、たくさん食べらさるね』
=ついたくさん食べてしまう。
「押してしまった!」より「押ささっちゃった!」の方が、「私は押すつもりは全然無かった」という感じを表現できるのです。
なので言われた方も「押さっちゃたなら仕方ないね〜😊」という気持ちになります。
とっても便利な言葉だと思います。
標準語になればいいのに!と思うほど。
むしろ「〜さる」無しで、どうやってこのニュアンスを表現したら良いのか分からないです。
ゴミステーション&ゴミを投げる

これもずーっと当たり前に使ってきました。
でもよく考えるとたしかに違和感がある言葉です。
【ゴミステーション】
意味:ゴミ捨て場(住宅街やマンションに設置されているタイプ)
【ゴミを投げる】
意味:ゴミを捨てること
例文:『今日は燃やせるゴミの日だから、ゴミステーションにゴミ投げてきて!』
=ゴミ捨て場にゴミを捨ててきて
方言の合わせ技です。
「ゴミを投げる」って、よく考えると変ですね。
遠投してしまいそうな雰囲気を醸し出していますが、普通に捨てるだけです。
ゴミステーションも「ゴミの駅…?」とまるで意味が分かりませんが、ゴミステーションはゴミステーションなんです。
ゴミ箱のことではなく、家庭用のゴミを捨てるようなゴミ捨て場をゴミステーションと呼んでいます。
〜しょや(〜でしょや)
「方言っぽいな」と分かっていつつ使っている言葉。
確信犯です。
【〜しょや(〜でしょや)】
意味:〜でしょ
例文:『前も言ったしょやー』
=前も言ったでしょー(少しキレ気味)
「〜でしょ」と言うよりちょっとマイルドな表現になると思って使っています。
しゃっこい

青森の方言でもあるそうです。
【しゃっこい】
意味:冷たい
例文:『(冷たい氷に触って)しゃっこい!!』
=冷たい!!
例文2:『やっぱりしゃっこい水は美味しいね』
=冷たい水
熱いものに触ったときの「熱っ!」と同じように、しゃっこいの「い」を抜いて発音することもあります。
びっくりすると「い」が無くなる傾向があります。
「っっしゃっこっ!!」
のように。
普通に「冷た!」と言うこともありますが、「i」の口の方が発音しやすいので「しゃっこい!」と言うことのほうが多いです。
いずい
これも北海道だけでなく、東北の人も使っているようですね。
【いずい】
意味:しっくりこない、落ち着かない、違和感がある様子
例文:『服のタグが肌にあたっていずいなあ』
=チクチクして落ち着かない
つい先日まで方言だと知りませんでした。
したっけ
結構頻出の方言です。
【したっけ】
意味1:そうしたら(文から文へのつなぎ)
例文:『函館まで飛行機で行ったっけ、めっちゃ早く着いた!』
『函館まで飛行機で行ったんだよね。したっけ、めっちゃ早く着いた!』
=飛行機で行ったら
→「したっけ」も「っけ」も意味は同じ
意味2:さようなら
例文:『(別れ際に)したっけね〜』
=じゃあね〜(くらいの軽さ)
口に染み付いているのか、「飛行機で行ったら〜」より「飛行機で行ったっけ〜」の方がスッと口から出てきます。
手袋をはく

言われてみれば変かも…という方言です。
【手袋をはく】
意味:手袋をはめる、つける
例文:『今日は寒いから、手袋はいてきな〜』
=手袋をつけていきな〜
「しゃっこい」と「冷たい」のように方言と標準語の両方を使う言葉もありますが、「手袋をはく」は方言しか使いません。
「はく」ってなんだか「靴下をはく」みたいですよね。
〜べや
コテコテな方言ですね。個人的にはあまり使っていないです。
【〜べや】
意味:〜でしょ
例文:『ここの寿司美味しいしょ?だから言ったべや〜』
=ここの寿司美味しいでしょ?だから言ったでしょ〜
男の人のほうが使っているイメージがあります。
つっぺ
鼻血が出たときに使うものです。
【つっぺ】
意味:鼻血を止血するために鼻に入れるアレ。ティッシュとか。
例文:『鼻血出てるじゃん!つっぺしな!』
つっぺをつっぺと言わず何と言うのか…。
標準語の人教えて下さい…。
ティッシュ詰めな!とかですかね?
よしかかる
こちらも道外でも使っている地域があるそうです。
【よしかかる】
意味:寄りかかる
例文:『壁によしかかったら、ボタン押ささっちゃった!』
=壁に寄りかかったら、ボタンを押してしまった!
「〜さる」とのハイブリッド例文です。「〜さる」の意味、覚えていましたか?
寄りかかるの「り」が「し」に変わっただけです。
イントネーション編

コーヒー
幼稚園
包丁
このあたりのイントネーションが標準と違うようです。
コーヒーは コー(↑)ヒー(↓)
幼稚園は よう(↑)ちえん(↓)
包丁は ほう(↑)ちょう(↓)
このように頭の部分にアクセントをつけるのが北海道ならではです。
「なまら」「そだね〜」は使わない?
「なまら(「とても」の北海道弁)」一番有名と言っても過言ではない北海道弁ですが、私はあまり使いません。周りで使っている人はたまにいます。
THE 北海道弁すぎて恥ずかしいので使いにくいというのもあります。
「そだね〜(「そうだね〜」の北海道弁)」は使っている意識が無いです。ということは、無意識に使っているのかもしれません。
ちょっと北海道アピールしたいときに使っちゃったりします。まったりして可愛い感じですし…。
おわりに
北海道生まれ北海道育ち北海道在住の筆者が使う北海道の方言をまとめました。
北海道の人からすると初級編レベルでしょうか。
地域によっても方言の濃さが違いますのであくまで参考程度とはなりますが、楽しんでいただけていたら幸いです😊
ここまで読んでいただきありがとうございました!
コメント